炎の世界チャンピオン 輪島 功一

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発売日: 2006/03/01
発売元: 東京新聞出版局
失望輪 島さん自身の現役時代の活躍や頑張りに対しては何の異論もない。問題は引退後の言動だ。ホントに彼はボクシング界の発展を考えているのか。亀田興毅初の世 界戦での明らかに何らかの力が働いた偽りの判定勝利を必死で擁護し続け、しまいには「引き分けと思ったが、私は日本人。どっちが勝ちかと言われれば亀田 だ」とまで言い切った。つまり、自分は、あらゆる財力や権力を使って"負け"を"勝ち"に演出したニホンの一部マスコミや芸能人、まんまと乗せられた愚かな(初めてボクシングをみた多くの)ニッポンジン達と一緒だという宣言だ。もと世界チャンピオンの名が泣く。失望した。
苦労はつきもの。物事は考え様若い人には時々テレビに出るおちゃめな元ボクサーのおじさんというイメージでしょうが、30代後半の私は幼い時テレビで輪島選手の試合を見て泥臭いボクシングをして勝利した試合を強烈に記憶している。
幼い時の極貧で苦労した話、好きで始めたボクシングへの取り組み姿勢、普通の人なら「こんなに俺は貧乏で努力したから今がある」なんてメッセージはどこにも無い。ただ、とっても人間くさくて読んでて生きる力が出て来る。この本読んで顔をくしゃくしゃにした輪島功一さんから元気をもらって下さい。
「心技体」ではなく「心体技」ジ ムに入門させていただいて最初の日に目にした光景を僕は忘れることができない。久しぶりの縄跳びに息も絶え絶えになっていた僕は、ふとジムの入口のところ にある下駄箱のあたりに目をやった。大勢の練習生がトレーニングに励む中、そこにはジムの会長である輪島功一さんの姿があった。何をなさっているのかなと 見ていると、輪島さんは、下駄箱にそっと近づいて、練習生が脱いだ靴をひとつひとつ丁寧にそろえはじめたのだ。僕は胸が熱くなった。
今 の世の中、「簡単なこと」「基本的なこと」をコツコツ続けて努力する愚直さが忘れられているような気がする。でも、本書を読むと、やはり成功者と呼ばれる 人は、人から見えないところで、地道な努力をひとつひとつ積み重ねていることがわかる。輪島さんは、これを「心技体」ではなく「心体技」という上手い言葉 で表現している。
「今のままでいいのかな」と何か喪失感を感じている老若男女全ての人に本書をお薦めしたい。きっと元気とヤル気が出てくると思う。

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