日本ウェルター級タイトルマッチは6日夜後楽園ホールで行われ、初回ダウン応酬の末にチャンピオン湯場忠志が日本ウェルター級1位牛若丸あきべぇに1回1分30秒で逆転KO勝ちした。あきべぇは初黒星を喫し、16連続KOの日本記録ならず。
試合開始ゴングからプレッシャーをかけて出たあきべぇ。強打のサウスポー同士が放った右フックがほぼ相打ちにヒットしたと見えた次の一瞬、キャンバスに転がったのは湯場の長身だった。しかしダメージはさほど深くなく、チャンピオンはひるまずあきべぇの打ち合いに応じた。ここで湯場の左ロングフックが決まると、あきべぇ前のめりに落ちてダウン。場内興奮のるつぼと化す中で激闘は間もなくフィナーレに。湯場は落ち着いて力のこもった左を放ち続ける。この回半ば近く、湯場はロープにあきべぇを詰めて猛攻。崩れかける挑戦者の顔面になおも湯場の左ストレートが直撃すると、あきべぇ完全にフロアーに横たわり、青コーナーからタオルが入ったが、福地主審はそのまま10カウントを数え切った。16連続KOの日本新記録を狙った初のタイトル挑戦は1分30秒でKOに沈み、試合後は担架送りにされた。
2005年全日本新人王MVPを獲得し、2006年6月に亀田家に弟子入り。5月に再び協栄ジムに戻り、9月には浜田剛史氏の連続KO記録に並んだ。一方で実力不明の外国人選手を相手に積み重ねたKO記録も疑問視されたが、その実力の片りんは開始9秒で証明した。
日本タイトル3階級制覇王者から相打ち気味の右フックで先制ダウンを奪取。勝機を見いだしたが、その後の焦りが悪影響。ほとんどダメージのない王者に勝負をかけ、そこをカウンターで狙われた。「それが俺の経験のなさ。何度ダウン取ろうが負けたら終わり」悔しさをこらえるようにして言うと、あきべぇは我慢できずに号泣した。「自分はこの負けを力に変えられる人間。ここからが始まりだと思う」
V2防衛成功の湯場忠志は32勝23KO4敗2分、プロ初黒星の牛若丸あきべぇの戦績は16勝15KO1敗。

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